エジェクタープレートの戻り不良 稼働中
概要
エジェクタープレートの戻りが悪いまま金型を使用し続けてしまうと、金型の破損やライン停止などの大きなトラブルにつながってしまう恐れがあります。そのため、金型の部分的な分解によるメンテナンスや、グリスアップ、またはプレートの戻り確認のためのリミットスイッチの設置をして、エジェクタープレートの戻り不良の確認やトラブルの未然防止をしていく必要があります。
注意すべきトラブルとその前兆
- 少しづつエジェクタープレートが最後まで戻らなくなる
エジェクタープレートの戻り不良が起こるトラブルの前兆は、徐々にエジェクタープレートの戻りが悪くなる現象に見られます。もしいまエジェクタープレートの戻りが悪いと感じている方は、その金型のエジェクターピンにカジリが発生しているかもしれません。そのまま使い続けていると、大きなトラブルにもつながってしまうため、早急にメンテナンスする必要があります。
トラブルが与える影響
- エジェクタープレートが戻りきれない時に、金型を締めてしまうと金型の破損
- 金型の破損により量産の停止
エジェクタープレートが戻り切らない時に金型をそのまま締めてしまうと、射出成形金型の破損につながってしまいます。金型が破損してしまうと、生産ラインの停止につながってしまい、特に量産ラインの場合は大きな影響が生じてしまいます。
トラブルの対処法
- 金型のチェックで、リターンピンやエジェクターガイド等の位置ズレの可能性を確認
- グリスアップ
- リターンスプリングのヘタリも確認
- 戻り確認のリミットスイッチの設置
- 突き出しバランスの確認
トラブルの予兆が見えたら、まずは射出成形金型の詳細をチェックする必要があります。具体的には、リターンピンやエジェクターガイド、エジェクターピン等の位置がずれていないかを確認し、あわせてリターンスプリングのヘタリ確認や突き出しバランスの確認をすることで、エジェクタープレートの戻りが良くなる可能性がります。また、エジェクターピンのグリスアップをすることで、摩擦がなくなり、エジェクタープレートの戻りが良くなる場合もございます。
また、エジェクタープレートの戻りを確認するためのリミットスイッチを設置するこで、動作不良を未然に防ぐことができます。