
ガスヤニ清掃 終了時
概要
ガスヤニとは、射出成形時に溶かした樹脂から発生するガスが金型に付着し、茶色く固まった状態のことです。このガスヤニによって、ガスの逃げ道がなくなり、製品のショートカットやバリ発生の原因になります。

注意すべきトラブルとその前兆
- ガスヤニによる金型の腐食
- 金型の動作不良
- 過度な成形条件を選択することによる、金型への過負荷
トラブル予防のため、成型終了時や定期点検時にはクリーナーなどを使い掃除を行いガスヤニを除去しましょう。
トラブルが与える影響
- ガスの逃げ場が詰まることで、製品のショートショット、ゆらぎ、ボイドの発生
- 金型への過負荷によるバリの発生
- 射出成形品の不良品率が増加
ガスヤニが詰まることで製品のショートショットやバリの発生を招いてしまいます。それらの問題が発生してしまうことで、成型品の不良品率が増加したり、金型のトラブル発生率が高くなってしまうため注意が必要です。
トラブルの対処法
- モールドクリーナーを塗布したウェスで拭き取り
- 定期的な金型点検
金型クリーナーを使ってガスヤニを除去する場合もあります。万が一ガスヤニの付着が激しい場合は、上記のような点検やふき取りとは別に研磨や部品交換を行います。
