錆止め 終了時
概要
金型の稼働が終了して、常温に戻ったら、防錆対策として必ず錆止めスプレーを塗布する必要があります。
特に季節商品の場合は、一度使用しなくなると長期停止になるため、丁寧かつ厚めにスプレーを金型に塗布し、防錆対策を行う必要があります。
注意すべきトラブルとその前兆
- 錆止め塗布をしなかった場合、金型に錆が発生
- 錆びが発生してから、錆を除去する前に錆止めの塗布
錆が発生すると金型の修復まで時間と費用が掛かってしまうため、前兆が発生する前から防錆対策する必要があります。成型終了時は防錆剤を塗布し、湿度が低く換気の良いところで金型を保管してください。
トラブルが与える影響
- 腐食による金型表面(製品面)にピンホール発生
- 金型のかじりや摩耗の発生
- 射出成形品の不良品率の増加
錆が発生すると上記のように様々なトラブルが金型に発生してしまいます。
製品面がデコボコになったり、PL面にバリが発生してしまうなど、防錆対策を行わなければ金型の寿命に大きな影響が及んでしまいます。
トラブルの対処法
- 錆除去をした後に、防錆剤の塗布
- 季節商品用の金型は長期停止期間があるため、成型機200tクラスの金型なら500ml缶であれば半分程度を使用する
- ランナーやスプールの穴への錆止め塗布は忘れがちのため、注意する
表面に付着した油分・汚れを除去した後、金型全体に防錆剤をスプレーします。金型を長期保存する場合は2~3回重ね塗りを行い、プラスチック金型の場合は捨て打ち3~5ショットで製品部の防錆剤を除去できます。