コアピンの破損 稼働中
概要
プラスチック成形品にタッピング穴を開けるために使用するのがコアピンです。入れ子ピンとも呼ばれるコアピンですが、多くご相談いただくのがコアピンの破損です。コアピンの破損は生産停止につながる大きなトラブルのため、早急に金型メーカーに分解・修理の依頼をする必要があります。
注意すべきトラブルとその前兆
- タッピング穴用の穴が開いていない
- 意匠面にヒケが発生
コアピンが破損している際の前兆は、大きく2つあります。1つ目はタッピング穴に現れます。タッピング穴が開いていない場合は、コアピンに何かしらのトラブルが生じているケースが多くなります。
2つ目は、意匠面のヒケに現れます。コアピンが破損してしまい、肉抜きができなくなると、意匠面にヒケとして影響が表れてしまいます。
トラブルが与える影響
- タッピング加工ができずに不良品発生
- 量産ライン停止につながり、出荷できない
コアピンが破損してタッピング穴が開かなくなると、もちろんタッピング加工ができなくなります。また意匠面にヒケが発生すると、これも不良品につながってしまいます。このようにコアピンの破損は、量産ラインの停止という大きな影響が生じてしまうため、早期に解決しなければいけません。
トラブルの対処法
- 金型の分解
- 新規コアピンの製作・交換
- (分解時の気付きを追加提案いたします)
コアピンが破損してしまった場合は、金型を分解する必要があります。そのため該当金型を製作した金型メーカーや当社のような他社製金型の修理メンテナンスにも対応する金型メーカーに金型分解の依頼をする必要があります。
当社では、コアピンの破損の場合、新規コアピンの製作・交換にて対応しております。コアピンの溶接修理も可能ではありますが、余計に手間がかかってしまい、コスト的に大きな違いもございませんので、納期優先で新規コアピンの製作を推奨しております。
また当社では、ただコアピンの修理をするだけでなく、金型分解時に気付いた点も同時にお客様にお伝えするようにしています。Oリングの摩耗やバネのヘタリ、細かいカジリなど、分解してみないとわからないことも多く、金型メーカーだからこそのご提案ができるところも多くあります。お客様に長くプラスチック金型を安心してお使いいただけるように、当社では丁寧にプラスチック金型の修理メンテナンスをいたします。