

| 概要 | お客様より、「成形品にバリが発生している」とのご相談をいただきました。金型の状態を確認したところ、スライドコアの摺動面に激しい「かじり」が発生しており、それによって生じた隙間がバリの発生原因であることが判明しました。そこで、プラスチック金型メンテセンター.COM にて、このカジリ部分の修復および隙間の解消をご依頼いただきました。 本事例では、スライドの摺動動作に伴う摩耗が原因で金属部分が欠損し、製品品質に悪影響を及ぼしていました。そのため、単なるバリ取りではなく、金型の機能を正常な状態へ戻すための根本的な修理を実施しました。 修理作業では、まず損傷した摺動面に対して溶接処理を行い、肉盛りによって摩耗・欠損部分を再生しました。その後、マシニングセンタ加工にて高精度な形状復元を行い、最終仕上げとして熟練の職人による磨きと型合せを徹底しました。 この一連の工程により、かじりによる隙間が完全に解消され、スムーズなスライド動作とバリのない成形が可能となりました。修理後、お客様へ無事に納品し、量産ラインへ復帰しております。スライドコアのような可動部は負荷がかかりやすく、油切れや摩耗による「かじり」が発生しやすい箇所です。こうしたトラブルを未然に防ぎ、金型の寿命を延ばすためにも、定期的なメンテナンスやオーバーホールを推奨しております。 <関連事例はこちら> オーバーホール項目|射出成形金型の修理メンテナンスの基礎知識 【無料ダウンロード】設計・開発技術者のための プラスチック成形金型 点検チェックリスト |
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