ガス抜きアシストユニットは、ガス抜き対策を目的にプラスチック射出成形の金型に取り付け、キャビティ内のガスを外部に排出させるための装置です。

ガス抜きアシストユニットは、金型内部に組み込まれた一種の自動バルブのように機能します。

1. ガスの圧縮: 金型内に溶けた樹脂が流れ込むと、もともとあった空気や樹脂から発生したガスが製品の最終充填部（末端）に押しやられ、圧縮されます。
2. バルブの作動: 圧縮されたガスの圧力と、後から追ってくる樹脂の圧力によりユニット内部のピストンやバルブが押されます。
3. ガスの強制排出: 圧力を受けたピストンがスプリングなどに逆らって動くことで、瞬間的に大きな排気口が開き、圧縮されていたガスが一気に外へ排出されます。
4. 瞬時の閉鎖: ガスが抜けた直後、樹脂がその排気口から漏れ出そうとすると、ユニットはそれを検知して即座に排気口を閉じます。これにより、バリの発生を防ぎます。

この一連の動きが、充填の最終段階で自動的に行われます。

その他にも、ガスベントの設置、ハーモニカ入子の設置、ガス抜きピン等、様々なガス抜き対策がございます。

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