概要 | 東北のお客様より移管された金型について、「量産性が悪い」とのご相談をいただきました。現地にて成形現場を確認させていただいた結果、オーバーホールのご依頼をいただくことになりました。 オーバーホールのため金型を分解したところ、Oリングの潰れを発見しました。さらに、金型完成から一度も分解オーバーホールを実施した形跡が見られませんでした。 この金型は、海外で製作された可能性が高いと考えられます。海外製の金型の場合、Oリングの規格が日本国内のものと異なるケースが多々あります。径や厚みが異なる場合もあり、今回のOリングの潰れもそれが原因と考えられます。 また、金型の構造が複雑で、分解後の組付けには高度な技術が必要でした。水漏れが発生した場合、再度分解・組付けを行う必要があり、作業が非常に煩雑になります。そのため、水漏れ防止には細心の注意を払い、Oリングの新規交換に加え、シリコンをOリング状に塗布するなどの対策を施しました。 今回の事例のように、メンテナンスやオーバーホールを怠ると、様々な不具合が発生する可能性があります。金型の寿命を延ばし、安定した生産を行うためには、定期的なメンテナンスとオーバーホールが不可欠です。 |
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