医療用ゴミ箱 射出成形金型 バリ修理



| 内容 | 修理・改造 |
|---|---|
| 業界 | 医療向け |
| サイズ | ー |
こちらは、医療分野で使用される、エコペール(医療用ゴミ箱)用射出成形金型のバリ修理事例です。
依頼背景としては、海外で製作された金型にバリが発生しており、蓋をうまく嵌めることができず製品完成までに時間がかかっているとのことで、作業効率・安全性の改善を目的とした金型修理のご相談をいただきました。あわせて、海外製の金型であるため図面や3Dモデルデータが存在しないという課題もございました。
プラスチック金型メンテセンター.COMでは、金型を分解した上で合わせ面の状態を確認し、バリの発生箇所を特定。タテバリはストリッパープレートと可動入子との合わせ部、ヨコバリはストリッパープレートとスライドコアとの合わせ部にそれぞれ原因があることを突き止めました。また、図面が存在しないため三次元測定機による形状スキャンを実施し、修理後の形状復元に必要な図面・3Dモデルデータを新たに作製いたしました。
そこで、バリが発生していたスライドコア4個とストリッパープレートの合わせ面、およびストリッパープレートと可動入子の合わせ面を溶接。作製した3DモデルからNCデータを作成し、擦り合わせ代0.1mmを見込んだマシニング加工にて製品部を復元、精密なミガキ仕上げを施しました。組立後はダイスポッティングプレスと光明丹を用いて合わせ面の当たりを確認し、均一な当たりとなるまで調整を重ねました。
さらに自社のトライ用成形機(850t)にて試作成形を実施したところ、ステンレスライナーによる偏肉調整の過程で合わせ面の当たりが変化し、再びバリが発生する事象が判明。これに対しても再修理・再トライを行い、当たりの再調整を経た上で、最終的にお客様立ち合いのもと試作品の形状をご確認いただき、金型を納品いたしました。
その結果、修理前は蓋の嵌合部にバリが生じて組み付けに支障をきたしていた状態から、修理後はバリが解消され、蓋がスムーズに嵌合するきれいな仕上がりを実現いたしました。
図面や3Dデータのない海外製金型であっても、最新の非接触三次元測定機によるリバースエンジニアリングで形状データを復元し、修理から試作トライ、お客様立ち合いでのご確認までを社内設備にて一気通貫で対応できる体制が弊社の強みです。修理途中で新たな不具合が生じた場合も、量産工場様に負担をかけることなく、弊社内でのトライを重ねて品質を作り込んだ状態でお納めいたします。
当社は、累計5,000型の製作実績と修理・メンテナンスで磨いてきたノウハウを活かし、初期コストの削減から、図面のない状態での復元製作、再生材に対応した安定量産設計まで、幅広いニーズにお応えします。